ひふみ会

明日はひふみ会です。大いに楽しみましょう


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別離

父の死後3年ほど経ったある日、突然、母が家を出ると言い出しました。

本当に突然、父の家を出て行ったのです。

どういう事情があったのか、私にはわかりようもありませんでした。

私は、母に置き去りにされたこと、大好きな、ばあちゃんと

別れなければならない事とで、悲しくて悲しくてワンワン泣きました。

そのときの私は、泣く事によってしか感情を表現する方法を持たなかったのです。

今でも、その時、誰がどこにいて、家の中がどんな状態だったのかを

しっかりと覚えています。

「何で、みんなで一緒に仲良く暮らせないのだろう｣

と私は泣きながらも考えていました。

そして、好きな人と一緒に暮らせないなんて、

｢私は、やっぱり幸せになれないんだ｣と、自らの人生脚本を強化したのです。


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真実は、あらゆるものの中にある。

だが同時に、あらゆるものには成長がある。

というのも、それぞれの瞬間ごとに真実も作り直されるからだ。

神は完璧な状態にあるのではなく、何かになりつつあるのはこのためだ。

それぞれの人は、自らの理解において、絶え間なく進歩を続け

さらに、限りない真実を包み込むようになる。

そして、その人の理解がどんなものであれ、その理解は、

一瞬一瞬その人が見る限りの真実、知る通りの真実へとなっていくのだ。

－ラムサー


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父親との死別

私が6歳のとき、父は海難事故でこの世を去りました。

母はそのとき24歳、弟は4歳でした。


父が、海で遭難したと聞いたとき、私は母に背負われて港に行きました。

父の情報が、何かわかるかもしれないという、わずかな期待を持って。

しかし、結果は最悪のものでした。


私は、母に背負われた状態で、こう感じました。

今でもはっきりと覚えています。

｢6歳で父親を亡くすなんて、僕の人生は決して幸せではない｣

私は、このことを心に刻みました。


そのとき、私は、本当の意味で死を解していませんでしたが、

もう二度と、父と言葉を交わす事ができない、

父親の愛を求めてはいけない、ということだけはわかりました。

震えるような感覚で、母親の背中から深い悲しみが伝わってきました。


このとき、私の人生脚本の第一章に《私は決して幸せにはなれない）

という文字が、書き込まれたのです。


私は、これから、

この人生脚本を、自らが主人公となって演じ始めるのです。


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死は大いなる幻である。

なぜなら、想像されたものを破壊する事は

決してできないからだ。

死とは、体が死ぬだけの事である。

体の中に宿って、それを動かしている本質は、

もしそれが望むのであれば、

ここに戻ってきて、別の化身と一体となるのである。

というのも、肉体という壁の中に生きる命の力は、

ずっと生き続けていくからだ。

このことを、覚えておいてほしい。


－ラムサー


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出生

今日は、私の出生時のお話をします。

お産のとき、私と母は前置胎盤という状態でした。

胎盤が産道をふさぎ、出産が不可能な状態でした。

とても危険な状態だったらしく、

お医者さんが、「両方を助けるのは無理だから、どうしましょうか？」と、

ばあちゃんにたずねたらしいのです。

ばあちゃんは、

「赤ん坊はどうなってもいいから母親を助けて欲しい」と懇願したらしいのです。

当たり前の事ですが、あとになって、このことを聞かされた幼い私は、

とても表現の仕様がないほどのショックを受けました。

「ひょっとしたら僕は死んでいたかもしれないんだ。」

「ばあちゃんの言葉で殺されるところだったんだ」

そして、しばらくの間混乱し続けました。

私は、そのあと何ヶ月かを自分の命の価値について考え続けたのです。



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自分がどれほど美しいか、あなたは決して知る事はなかった。

本当の意味で、自分自身を見つめた事がなかったからだ。

自分が誰なのか。自分が何なのかをあなたは見つめた事がなかったのだ。

神がどんな姿かみたいだろうか？。

鏡にところへ行って、覗き込んでみるといい。

あなたは、神の顔をじかに見つめているのだ。


ーラムサー


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胎児決断

お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんは、何を感じているのでしょうか。

もちろん、それぞれの感性の根源に応じてのものでしょう。

それでは、その感性の根源は、どこからくるのでしょう。

私はその答えを持ってはいませんが、こんな体験があります。

体験と言うよりも、私の体質と言ったほうがいいのかもしれません。

私は、物音や声に対して異常なほど敏感で、

ちょっとした物音でも、すぐに反応してしまいます。

寝ている時も、わずかな音や声で目を覚ましてしまいます。

何故、自分がこんな体質なのか、40歳過ぎまで解かりませんでしたが、

ある日、母に教えてもらいました。

母が、私を妊娠している時が、まさしくその状態だったそうです。

母は、18歳の時結婚して私を妊娠しました。

しかし、姑との折り合いが悪く、離婚寸前まで至ったそうです。

18歳の少女が、お腹に子どもを抱えて離婚しなければならない。

将来のことを考えれば、どんなに不安だったことでしょう。

当然、神経過敏になり、夜も、ろくに眠れなかったことだと思います。

この時点では、母親と私は感情を共有しています。

母親の悲しみは私の悲しみ、母親の怒りは私に怒り、

母親の不安は私の不安なのです。

そして、その感情をそのままに、私は、この世に生まれてきたのです。

私は、感性を感情の思考力ととらえています。

胎児は、自分の誕生が、周囲から歓迎されているかどうかを

未熟な洞察力で察知し、この世が安全な場所かどうかを決断するのです。


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