心中と言う名の殺人

心中と言う言葉があります。

よく、ニュースでも報じられます。

あまり思い出したくありませんが、私も、心中未遂の体験があります。

たぶん小学校低学年の頃でした。

なぜ、そういうふうになったのか、全く覚えていません。

（たぶん自分で記憶を消しているのだと思います）が・・・・・。

突然、母が「これから、弟と私との3人で死ぬ」と言うのです。

ビックリしましたが、何故か逆らえないのです。

死にたくないのに、嫌だ嫌だと思いながらも、

崖の上のほうへ登っていく母の後についていったのです。

記憶はここだけです。

どうやって思いとどまって、家に帰ったのか解かりません。

しかし、母親に殺されかけたと言う記憶は、

私の心の中に、鮮明に焼き付けられました。

私はそれ以来、母親が大嫌いになり、

また、最大の恐怖の対象になりました。

母にとっては、単に虫の居所が悪くて取った行為かもしれませんが、

私は、このことで、その後何年かは、母とまともに会話を交わしませんでした。

「やっぱり、私は、愛されるに値しない」

私の、人生脚本のマイナス部分に、この一章が書き加えられ、

これまでの脚本は、更に強化されたのです。



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