恥ずかしさ

私の人生の前半は、恥に、まみれていました。

父親は、亡くなってもうこの世にいないし、

そのとき、私達家族は、生まれ育った父親の実家を出て

母親の実家に身を寄せていたのです。

そのことが、誰も何も言わなかったのですが、私はとても恥ずかしかったのです。

｢わたしには、友達と比べて不足しているものがある｣そう信じていました。

大きな大きな欠如感、劣等感がそこにはありました。

父親、そして家を失った｢こんな自分の人生は生きる価値がない｣と思えました。

ある日、｢満たされた友達がいる学校には行きたくない｣強くそう思いました。

小学一年生の不登校でした。

学校を休んで幼稚園に行きました。

そこには、元気に遊んでいる弟の姿がありました。

｢ここにも自分の居場所はない。｣そう思いました。

一日限りの不登校でした。

小学校の低学年は、私にとってはつらく寂しい日々が続きました。

あまり目立たない、暗い感じのする小学生でした。

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何もかもが奪い取られるように見えるかもしれない。

自分のものなど何一つない事が

初めのうちは、なかなか理解できないものだ。


（コース・イン・ミラクル）より


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