ガキの頃

もう大昔、４０年以上も前の事です。（小学４年生）

梅雨時のことでした。


いつものように、海で魚釣りをしていました。

ところが、突然「ボキッ」と釣竿が折れたのです。

何事か！!。　いきなり、釣竿がそのまま海の中に引き込まれようとしました。

私は、何とか竿の先っぽをつかんで、少しずつ糸を手繰り寄せはじめました。

１メートルほど引き寄せると、海の中に何か白く動くモノが見えました。

そいつは、少しずつ、少しずつ正体を見せ始めました。

私の、大切な釣竿を台無しにしたやつ。

な～んと、その犯人は、これまで見た事もないような大うなぎでした。


私は、興奮と不安に包まれました。

小魚用（ハゼ釣り用）の仕掛けで

この大物が釣り上げられるかとても心配でした。

悪戦苦闘、１時間程の格闘の末、

最後は必死に傘（秘策）ですくい上げました。


デカイ！！　デカイ！！自分でもびっくりしました。

母親も「こんな大きいうなぎを料理するのは、

生まれて初めてよ！！」とはしゃいでいました。


私は、この時、デカうなぎを釣ったことより、

母親が喜んでくれた事のほうが、嬉しかった事を覚えています。



犯人は、蒲焼の刑にしましたが、我が家だけでは、到底食べきれず

近所や親戚におすそ分けをしました。


武勇伝！！　　武勇伝！！


幼い頃の武勇伝を絵に書く、というセラピーがあります。

武勇伝の一つや二つ、誰にでもあるものです。

孤独感を感じたり、自分が惨めだと思えるとき、試してみませんか？


【療法】　自慢話や武勇伝を絵に描こう。

【効果】　気分向上。


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