特別なもの

ナーイヤは、笑いながら言った。


「私、おじさんたちが、この村に来る事、前からわかっていたわ。

夢で、おじさんが教えてくれたの。とても、やさしそうなおじさんだった。」


私には、彼女の言う、やさしそうなおじさんが、仏陀だとすぐにわかった。


「そのおじさんは、パミールに、私も一緒についていくようにいったわ。」


「この子は、仏陀と交信できるのか。」

突然の驚きと、ちょっとした、うらやましさが、私の中に湧いてきた。


「それが本当のことだとしても、こんな子供が、険しい山や,

氷河をこえられるのか？仏陀は、この子の年齢を知っているのか？」


困惑している私に、ナーイヤは、いつもの光を放ちながら言った。

「心配要らないわ。たぶん山道や氷河は私のほうがなれているわ。」


気がつくと、ナーイヤの後ろで、仏陀がニッコリと微笑んでいた。


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ナーイヤの光

この村での生活は、表現しようのない、喜びに満ち溢れた毎日だった。


村の少女、ナーイヤの光にふれると、不思議と自分が暖かく感じられ、

至福の感覚が、私を包んだ。


仏陀の輝きとは、異質の美しさだった。

仏陀が太陽ならば、ナーイヤは月である。


この未知の体験は、わたしの好奇心をそそるのには十分だった。



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再びパミール

遠いなあ～パミールは・・・。


あれから、何十日歩いたでしょうか？。

気が遠くなるほど歩き続け、ある村につきました。


人口２００人ほどの、小さな村でした。

川で遊んでいた、５人の子供たちが、修行僧の姿をしたわれわれを見つけ、

ニコニコしながら駆け寄ってきました。


その子供たちの中に、ナーイヤという娘がいました。

ナーイヤは明らかに、他の子供たちとは、何か違う光（？）に包まれていました。


それが何なのか、私にはわかりませんでした。


私達は、これからしばらく、この村にとどまる事になります。


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よくぞお努めくださいました

今日、友人のお父さんのお通夜に行きました。

この友人は、この４年間で両親を相次いで見送られました。

お母さんを３年間、お父さんを３年間、付き添いと介護の６年間でした。


彼は、それを当然のようにやり続けました。

親は、子の誕生の瞬間を迎えてくれる。

子は、親の旅立ちを見送る。


もちろん、中にはそれが叶わぬ人もいます。

この体験はまた、別の意味での究極です。


子の、親に対する最高のプレゼントは、生まれてきた事。

そして、最高の親孝行は、その旅立ちを傍にいて見送る事。


彼はしっかりとその役割を果たしたのです。


よくぞ！　お努めくださいました。

今は、時間をかけて深く静かに悲しむことです。



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所有と創造 ２

アメリカ第１位の保険会社が倒産しました。

総資産はなんと１００兆円だそうです。

そんな大金持ちの会社でも、倒産するのです。

保険会社は、所有を保証することを事業としています。

これは自分のものだと思っていても、永遠の保証はないことを、

この会社は教えてくれているのです。


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